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子宮内膜と妊娠率
こんにちは!
今日は連休の2日目ですが全国的に雨模様ですね。
室内でゆっくりとenjoyして下さい(^’^)
今日は妊娠率に深く関係する子宮内膜の厚さについてです。
まず子宮内膜の役割ですが簡単にいうと精子と卵子が受精して受精卵が育つベッドだと思って下さい。フカフカで厚みのある子宮内膜は元気に受精卵が育つとも言われています。
妊娠にはとても大切な所なのです。
子宮内膜は排卵前の期間は1日0.5mm増殖し、排卵後は1日あたり0.1mm厚くなると言われています。
着床の頃に最も厚くなり受精卵を迎える準備をします。
- 子宮内膜の厚さの正常値・平均値
一般的には、排卵後の子宮内膜の厚さは8mm以上あるのが望ましいようです。
理想的な厚さでいえば、10mm以上と言われていますがさらに16mm以上あると着床率があがる期待が持てます。
子宮内膜が6mm以下の方は妊娠率が低下の現象が多くなってきます。
アメリカの産婦人科の共同研究チームが行った研究によると(2002年から2005年にかけ、1,294周期を対象)、体外受精でHCG注射をした時の子宮内膜の厚さが妊娠率と深く関係していることを確認し、生殖医療専門誌に発表したとの報告があります。
厚さが8mmの場合の妊娠率は53.1%に対して、倍の16mmになると妊娠率は77%と高い数値が出ています。
出産まで至る確率は、8mmの場合44.9%に対し、16mmの場合は67.6%と上昇。
子宮内膜の厚さと着床率、妊娠率、出生率は密接に関係している事がわかりました。
研究結果から言うと子宮内膜は薄いより厚い方が妊娠率・出生率は高いという事が判明しました。必ずしも薄い方が妊娠できないという事ではないという事もいえるでしょう。
しかし、少しでも妊娠の確率を高くしたいのであれば、10mm以上の厚さの子宮内膜と質の良い卵子を育てて「妊娠の可能性」を高くしたいですね。
- 子宮内膜が薄くなる原因
ホルモンの乱れ・黄体機能不全・血行不良・貧血・老化(酸化)などが考えられます
子宮内膜は卵胞の成長と同時期に厚くなり、排卵後に黄体ホルモンとの働きでやわらかく厚くなり受精卵を待ちます。(着床)黄体ホルモンの分泌が少ないと子宮内膜が厚くならず着床まで至らない事(着床不全)が多いです。
また、不妊治療中でクロミフェン・クロミッドなど排卵誘発剤を服用している場合、副作用として子宮内膜が薄くなると言われています。
子宮内膜の血流低下・血流不全
子宮内膜は血から出来ています。新鮮な血が子宮内膜に届かないと子宮内膜の質が低下します。血行不良だと老廃物も流されないので良い状態とは程遠くなってきます。
老化と共に体が酸化して各器官の機能が低下
やはり体が若ければ各器官の機能も正常に働きやすく妊娠力もありますが年齢を重ねると活性酸素も体内に蓄積されてしまい体が酸化しつつあります。結果、子宮内膜や卵子の質の低下となり妊娠力の低下になります。
活性酸素を減らし、酸化を防ぐのはビタミンE、ビタミンC、ポリフェノールが有効的になってきます。
- ビタミンE
一般的には、脂溶性抗酸化ビタミンで、細胞を酸化ストレスから守っています。
ビタミンEの抗酸化作用は血流をよくします。
- ビタミンC
水溶性抗酸化ビタミンで、活性酸素の消去に働きます。
酸化されたビタミンEを修復したり、コラーゲンやL-カルニチンの合成に必須です。
卵胞の成熟や排卵、黄体形成に重要なビタミンです。
- ザクロ(抗酸化物質)
ザクロに多く含まれるポリフェノールには強い抗酸化作用があり、活性酸素の増加を防ぐことができます。
子宮内膜はとても大切なのです。
子宮内膜が薄い方は貧血の方が大半です。ご自身の血の成分を知るのも大切な妊娠力アップの近道になります。
貧血の検査をする際は、血清鉄とフェリチン両方検査することをオススメします。
血清鉄が適正でもフェリチン(貯蔵鉄)が低い方もいますので。