お知らせ
妊活とAMH
おはようございます!!
ここ、2・3日暖かい日が続きますね~
春眠暁を覚えず・・私は寝ても寝たりない日が多々あります(・。・)
今日はAMHについてです。
■ AMHとは何?
AMH(アンチミュラー管ホルモン)とは、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、女性の卵巣予備能を知る指標になると考えられています。 女性の卵巣の中には、生まれつきたくさんの原始卵胞があり、初経の頃より原始卵胞が活発化し、
発育卵胞 → 前胞状卵胞 → 胞状卵胞 → 成熟卵胞と成熟し、約190日かかって排卵します。 AMHは前胞状卵胞から分泌され、その測定値と発育卵胞の数は相関します。 従って、AMH濃度を測定することによって、残存する卵胞の数を測定し、卵巣年齢が何歳くらいか推定することができるのです。
つまり、妊娠の可能性を数値に表して一つの指標にします。
卵胞の成熟を促す卵胞刺激ホルモン(FSH)も卵巣予備能の指標となるホルモンです。 卵巣機能が低下すると上昇することが分かっていますが、FSHは月経周期によって大きく変動するため、FSHの値から卵巣年齢を正確に予測することは困難です。 従ってAMHの測定は、最も早く正確に卵巣予備能の低下を感知できる検査と考えられます。
ちなみに当サロンはFSHの数値はD3(生理3日目)で10以下を目指します。
発育卵胞の数は25歳~30歳をピークに年齢とともに減少していきます。同時に血液中のAMH濃度も減少していきます。AMH低濃度では、自然排卵が起こりにくいだけでなく、不妊治療の際に排卵誘発に反応しないことが多くなり、 タイミング療法や人工授精、体外受精を予定していても、卵胞が発育しないため治療を断念せざるを得ないという事態が懸念されます。 そのような事態を避けるためには卵巣年齢を把握しておくことが重要です。 また、卵巣内の発育卵胞数を知ることによって適切な排卵誘発法を選択することができるため、 逆に卵胞が育ちすぎて卵巣が腫れてしまう卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクを下げることができ、効率良く治療を進めることができます。
■ AMH値と多嚢腫胞性卵巣症候群(PCOS)
通常の場合、月経周期の始めの頃は卵巣内にいくつかの卵胞が発育しますが、排卵時期が近づくとそのうちの1個だけが大きくなります。 これを主席卵胞と呼びます。主席卵胞はホルモンの刺激を受けて成熟し、排卵します。 多嚢腫胞性卵巣症候群(PCOS)は、排卵時期が近づいても主席卵胞が発育せず、卵巣内に小さな卵胞がたくさんある状態です。 排卵が起こりにくくなり、不妊や無月経、稀発月経などの可能性があります。多嚢腫胞性卵巣ではAMH値が高くなります。
■ 不妊治療とAMH
卵巣の状態は不妊治療の成否に大きく関わってきます。 AMHが高いとき、つまり多嚢腫胞性卵巣では、卵巣過剰刺激症候群(OHSS:排卵誘発に過剰に反応して多数の卵胞が発育し、 卵巣が腫れる状態)になりやすいのです。
過去に卵巣の手術を受けている
母、姉に早発閉経(40歳未満で閉経)の人がいる
チョコレート嚢腫がある方などは検査をお勧めします。
大切なのはご自身の体がどういう状態になっているかを知る事です。
ここで勘違いをしないでいただきたいのですが、数値が高いから必ず妊娠する訳でもなく
数値が低いから妊娠しない訳でもありません。
参考までに下記の数値が基準値になっています。
■AMH基準値は
・27歳以下で 6.04ng/ml (又は33.2pM)
・28歳から29歳で 6.15ng/ml (又は33.8pM)
・30歳から31歳で 6.31ng/ml (又は34.7pM)
・32歳から33歳で 5.42ng/ml (又は29.8pM)
・34歳から35歳で 4.75ng/ml (又は26.1pM)
・36歳から37歳で 3.82ng/ml (又は21.0pM)
・38歳から39歳で 3.18ng/ml (又は17.5pM)
・40歳から41歳で 2.44ng/ml (又は13.4pM)
・42歳から43歳で 1.67ng/ml (又は9.2pM)
・44歳から45歳で 1,31ng/ml (又は7.2pM)
・46歳以上で 1.00ng/ml (又は5.5pM)
(参考:結果の出せる不妊治療 編集:日本生殖補助医療標準化機構)